マルチなナースになる 未分類

看護学生に届けたい~学生だからこそ、押さえておくべきポイントがある~

 

ナース&ライターの優かおるです(*'ω'*)

 

ナース歴としてはもう立派な中堅ナースとなってしまった優です(´・ω・`)

 

学生のときの気持ちや新人の頃の気持ちは

まだ心のなかにいるのですが、

最近の学生さんと自分の状況が違い過ぎてやや困惑。

 

病院実習では学校で学べないことが沢山あります。

「今」しか学べないことを

「体験」し、「学び」

「看護師として働きだすときの糧」にしなければなりません。

 

しかし、今の学生さんからは

その「学び」を得られているように感じられない場面が多いです。

(私がみている一部の場面かもしれませんが)

 

私の学生の頃と

時代が変わったからかもしれませんが、

学生だからこそ

経験できることはどんどんしていきましょう(^^)

 

前置きが長くなりましたが

学生だからこそ、

「今」経験すべきことを

ここでだけ、特別にカンニングしていいですよ。笑

実習でぜひ活かしてください。

 

1)1対1でより深いコミュニケーションと情報収集

 

看護学校にもよると思いますが、

受け持ち患者の症例発表をする課題があると思います。

せっかくの病院実習です。

 

一人一人の症例をとるつもりで、症例の事例内容のほかにも

ほかの「人間的理解」も深めるために

受け持ち患者との対話の時間は、より深いコミュニケーションを行いましょう。

 

病歴だけではなく、

家族構成

生活歴

考え方など

一人の患者は、病気はありますが人生の先輩でもあります。

「人生の先輩」に学ぶつもりで

多くのことを聞いて、感じましょう。

そのなかで、より多くの気づきを得られるはずです。

 

だって、病気ひとつでも

その人の「生き方」が反映されています。

 

心臓病が既往にある場合は、

「A型気質」(せかせかしている人など)が罹りやすいですよね?

糖尿病が既往にある場合は、

やはり食事の不摂生や、飲酒などがベースにある場合が多いですよね?

肺気腫が既往にある場合は、

喫煙や受動喫煙がベースにある場合が多いですよね?

 

それって、

若いときの「生き方」が反映されてますよね。

 

でも、

若いころに戻って

それを変えることはできません。

 

「これからの生き方」を

考えていく必要がありますね。

 

そのために、

あなたは学生として

どのように必要な多くの情報を集めて

少しでも良い方向に向かうようにするか

患者と関わる必要があります。

 

どれだけ情報収集が必要か、

分かりましたか?

ただ、患者の傍に居るだけでは意味ないですよ^^

 

臨床では

「限られた時間」で

患者一人一人と接し

「必要な情報収集」を行い

看護計画・退院支援・多職種連携をしなければなりません。

それを学ぶための

「病院実習」であることを

考えて、行動しましょうね。

 

2)個別性を重視した看護計画立案

 

人間は一人一人違います。

当たり前ですよね?同じ人間なんて一人もいません。

それは患者も同様で、

看護計画も同様に「個別性を考えたものを立案」するようになっています。

 

では、

「個別性を重視した看護計画」とは何でしょう?

 

患者を一人の人間として考え、

その患者が必要とすることや

患者に行わなければいけない看護ケアを計画立案する。

計画内容は、誰が見ても分かるように・出来るように記載することです。

 

これ、臨床のスタッフでも出来ていないケースもあります。

それは職場の教育的問題もあると思いますが、

学生の頃から「考えてない」ことが原因だと思うんです。

 

例えば

 

大腸がんで人工肛門造設する患者の場合には

 

人工肛門の受け入れはできているか、

手術後のイメージはできているか、

人工肛門造設後のストマパウチ(便を溜めるための袋)の業者・発注に関して考えているか、

家族のサポートは受けられるか、

退院後、自分でストマ管理ができるか、

 

など、必要な患者の情報収集を行い

「ストマ造設を受ける患者の看護」計画を立案。(NANDAでの立案例)

これらの情報収集を行ったうえで

患者に必要なサポート・ケアについて計画に記載していきます。

 

今回はストマ造設後、

少し落ち込んでいる気持ちがある患者で

ストマ周囲の皮膚6時方向にびらん(ただれている)が出来ているケースについてのプラン計画を例にします。

 

例)計画:ストマ造設を受ける患者の看護

O-P(観察計画)

1)ストマ造設後のセルフイメージの変容状況(表情や言動など)

2)ストマの色・浮腫・周囲の皮膚トラブル状況の有無、ストマ6時方向びらんの皮膚状況

3)ストマの排便状況

4)ストマのパウチトラブルの有無、ストマ面板の溶け具合、パウダー使用の有無

T-P(援助計画)

1)患者の表情・言動などの確認や傾聴を行う

2)ストマ皮膚トラブルの有無の確認

3)ストマ排便状況の確認、排便コントロールの実施(便秘時ラキソベロン指示あり)

4)ストマ交換時シャワー浴+びらん部にパウダー塗布

5)びらんのある6時方向はストマ面板をびらんに当たらないように切る(ストマサイズ+3mmの大きさに切る)

6)ストマパウチ交換時、本人の手技確認とともに必要時援助する

E-P(教育計画)

1)ストマ管理方法について、本人・家族へ指導する

2)不安なこと、分からないことがあれば看護師へ声をかけてもらうよう説明する

 

患者一人と深く関わることができるのは、学生の時だけ。

 

学生のうちに患者とのコミュニケーションを学び、

個別性に富んだ看護計画を立案する練習をしましょう。

 

3)報告・連絡・相談を細かに行う

 

これは臨床でも必ず、必ず必要なことです。

かなり必要なことなので、2回言いました^^

学生のときから、身につけておく最低限必要なことです。

 

病院は、患者が治療を行うために入院する施設です。

そこに

あなたは「学生」として

「学び」「体験」させてもらうために

病院実習をしているのですよね?

 

あなたは、看護学生です。

まだ、看護師ではありません。

自己判断や報告をしない、なんてことは絶対してはいけません。

あなたの受け持たせてもらっている患者の責任は、

実習施設の受け持ち看護師が負っているのです。

実習生のあなたではありません。

 

ですので、必ず自己判断はせず

何かあれば実習の先生や、病院の実習指導者に報告・連絡・相談しましょう。

 

実際にあったケースですが、

患者の貼り薬(ホクナリンテープ:分からなければ調べてね)を

勝手に剥がして捨てている学生がいました。

そのときに学生からの報告はなく、

別の件で話をその学生に話を聞いていたときに

たまたま報告され発覚しました。

 

 

これは、貼り薬がホクナリンテープだったので

まだ大事にはなりませんでしたが

これが「麻薬」の貼り薬(例:フェントステープ)ではどうでしょうか?

 

麻薬は使用後の管理方法についても決まっていて、

使用後のフェントステープも薬局に返す決まりになっています。

 

もしこれを同じように勝手に捨ててしまって

 

捨てられたテープが見つからなければ…

 

警察沙汰になり

最悪の場合には麻薬捜査官が病院に捜索に来ます。

病院の管理方法などについても、厳しく追及されることになるでしょう。

それくらい、とても大きなことになってしまいます。

 

学生といっても、「命」の現場にいるのです。

あなたの自己判断や報告ミスで

大きなミスに繋がる可能性もあります。

あなた自身を守るためにも、

報告・連絡・相談はきちんと行いましょう。

 

 

 

 

学生のうちは、一人の患者と深い時間を過ごしましょう^^

そうすると、患者の全体像が見えてきて

より個別性に富んだ看護を行うことができますよ。

 

 

私は学生のとき、

糖尿病のインスリン導入期のAさんを受け持たせてもらい

インスリン導入による低血糖リスクを考え

Aさんと一緒に低血糖リスク・低血糖時の対応についてのパンフレットを作成しました。

その数日後、

本当に低血糖になったAさんでしたが

「あなたが教えてくれて、一緒にパンフレットも作ったからそんなに怖くなかったよ」

と話してくれました。

自分の行動で、少しでもAさんの不安を解消できたので嬉しかったです。

 

病院実習は大変ですが、

とてもあなたを成長させてくれます。

将来の看護師としてのあなたも成長させてくれる基礎になります。

今だからこそ、学ぶべきところを沢山学んでくださいね^^ファイト!

 

-マルチなナースになる, 未分類
-, ,

Copyright© , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.