こんにちは~!優かおるです(*'ω'*)
今日は久々に看護ネタブログを更新したいと思います。
私の働いている病院ではPNS看護いわゆる「パートナーシップ・ナーシング・システム」というものを行っています。
病院スタッフを3チームなどに分けて、それぞれが年間のペア看護師と(日勤業務が一緒のときには)ペアでお仕事をするというものになります。
これは以前、地方の病院で大きな医療事故が起こった際に注目された看護方式ですね。
「相互に補完し、協力し合うことで相乗効果が生まれ質の高い看護できる」というようにも言われているようです。
しかし、実際にPNS看護を行っている優ですが、PNSを行う場合に根本的に必要なものを感じました……!!
それは「人員」です!!
そもそも人員が補充され、「スタッフが足りている状態」でないとうまく機能しないPNS看護。
その人員確保が出来ない状態でPNS看護を実践することにより弊害を経験してしました( ゚Д゚)
前置き長いですが、そんなPNS看護の弊害について今回の記事では考えたいと思います。
1)仕事ができる人への負担が大きい
これはPNS看護問わずのことかもしれませんが、PNS看護は基本的には「お互いが補完しあう」ことを目的としています。
しかし、実際には仕事ができる人とそうでない人に分かれることが多く、仕事ができる人ができない人へのフォローも含めて行うことが多いです。
仕事でのタイムスケジュール調整を始め、ケア、処置なども仕事ができる人の方が手際もよくテキパキと終わらせます。
そのため、仕事の業務負担でもついつい多くのことを負担しがちです。
しかし、時間内に仕事を終わらせる為には多少の負担を追ってでも終わらせなければならない。これが実際だと思います。
そのためつい多くの仕事を行い、気づけば心身疲労…なんてことも。
大学病院などではPNS看護を行う為に、ケアや漏れた業務を補完するためのフリー担当もいるようですが人員が少ないスタッフの病院などにはそのスタッフはおらず
PNSという名目で人数の多い患者を看護する必要があります。
場合によっては、日勤でも夜勤並みの人数を受け持ち、ケアや処置、術後看護をしなければいけません。
こう考えるとPNSで逆にハードになってしまっている現実が見えてきますよね。
2)仕事ができない人はなかなか成長しない
経験年数が多くても、なかなか仕事がマイペースで進まない人であったり、仕事ができないというタイプの人もいます。(少し毒舌かもしれませんが、実際に多いので正直に書かせて頂きますね。)
しかし、そのような人に限って「仕事ができない」と思っていないケースが多いんですよね。。
仕事でとてもフォローされているのにフォローされていることすら気が付かない人も多く、フォローしている側としてはとても心身疲れます。
そのような人は、そもそも「自分が仕事ができる」と思っているので「成長しよう」「学ぼう」という気もないので全く成長もしません。
ですので、ペアになるスタッフに常に負担がかかっている状態です。
上の主任や師長が指導して変われば良いのですが、そのような方はなかなか変わらないのが現実でしょう。
ですので、成長せず、常にフォローが必要な状態。となります。
成長しない人とペアになるのはとても負担が大きいですね。
2)新人も成長しない
これも大きな課題のひとつだと思います。
そもそも「新人のフォローのため」ということもあったPNSだと思いますが、逆にPNSになることで新人が成長しない。というのも弊害のひとつだと思います。
新人にゆっくり指導できる環境があれば別かもしれませんが、多くの病院がそうではありません。
時間に追われ、タイムスケジュールや処置・ケアの予定を新人と一緒に考える時間もそうありません。
結局、一緒にペアになる先輩がリードすることが多くなり「考える」ことをしなくなることが多くなるからです。
また、新人の課題である緊急入院をとることであったり、処置や介助などもケースによってはなかなか経験できる采配ができず、先輩が先回りしてやってしまい自分が経験できなくても「いいや」となってしまいがちです。
新人はより多くのことを経験して、できるようになることが必要ですが
私の部署ではようやく新人が一人で緊急入院を取りはじめました。
もう年末ですよ?ちょっと遅すぎませんか?(^-^;そして入院をまとめるだけで3時間…。
(もちろん、入院をまとめる3時間の間は他の患者はペアの先輩に任せきりです。)
正直、新人教育もここまで「ゆとり化」していることに衝撃です。
私の時代なんて、入職3ヶ月で一人立ち、緊急入院対応など色々してましたが。。
これであと数か月でまた新人来るけど大丈夫?と心底思ってしまいます。
PNS看護、実際は「相互に補完する」わけではなく、仕事ができる人への皺寄せにしか思えない看護ですね(^-^;
大学病院やスタッフの補充が確立されているところではうまく機能しているかもしれませんが、多くの「人員不足の病院」ではとても厳しい現実しか見えてきませんでした。
皆さんの病院では如何でしょうか?
様々な意見・感想など頂けると嬉しいです( *´艸`)